2020.05.06
あなたが介護を仕事に選んだのはなぜですか?
『介護って何をすることなのだろうか?』
それに対する答えをいつも考えておくことが介護職として、介護事業所で仕事をする専門職として大切な資質だとぼくは考えている。
もちろん、経営者も。
ぼくが介護技術や機能訓練の学び、医療や看護の知識を勉強させていただいている太田仁史ドクターは
「介護とは、終わり良ければ全てよし。その心は、介護よければおわりよし。終わりよければ全て良し。」
と言われている。
誰かの言う介護観に共感して、自身の介護に対する姿勢を決めることも良いだろう。
個人的には、1つの考え方にとらわれる必要もないと考えている。
介護の世界に入ってくる前に感じていたことがあっただろう。
介護の世界に入り現実を知る中で感じたこともあるだろう。
目の前のご利用者と過ごした時間から学んだこともあるだろう。
新人や後輩を通して感じることもあるだろう。
自分の家族も介護が必要になってはじめて感じることもあるだろう。
いろんな考え方があっていい。
どれが正しくて、どれが間違っているというものはない。
どれが素晴らしくて、どれがつまらないということもない。
自分の考える介護の姿勢が答えでいいんだ。
その姿勢で目の前のご利用者と接すればいい。
もし、何か違うと感じたら、どうぞそのままにせずに、
感じた気持ちを大切にしてほしい。
自分がどうしたかったのか?
そこを目の前のご利用者との関係から考えてほしい。
そこが今、あなたが目指したい介護のあり方なのだから…
現場の業務に追われる日々で、そんなことを感じる余裕も考える時間もない介護職も多いかもしれない。
でも、時々で構わない。
感じてほしいんだ。
考えてほしいんだ。
「介護って何をすることなんだろうか?」と言う問いを!
その時間が必ずあなたを素敵な介護職へと成長させてくれるとぼくは思う。
追伸)参考までに、太田仁史先生が提唱している「介護期リハビリテーションの目標」を折角のなのでご紹介しておく。
介護職はもちろん、リハ職の皆さんの参考になるのではないだろうか?
1)清潔の保持
2)不動による苦痛の解除
3)不作為による廃用症候群の予防
4)著しい関節の拘縮・変形の予防
5)呼吸の安楽
6)経口摂取の確保
7)尊厳ある排泄ケアの手段の確保
8)家族へのケア