平成24年度の報酬改定を覚えていますか? |ブログ|さくらんぼ

blog

無料経営相談はこちら

平成24年度の報酬改定を覚えていますか?

HMM−JAPANさくらんぼの村上PONTA和之(むらかみポンタかずゆき)です。

平成24年度介護報酬改定のことを覚えていますか?

個人的な予測ですが
2024年度介護報酬改定は
平成24年度介護報酬改定を
踏襲するのではないか?

そんなことを考えています

平成24年度改定は「プラス1.2%」
しかしながら
介護職員処遇改善が「プラス2%」であったため
実質は「マイナス0.8%」

2024年度もこれに近い改定の
カラクリになるような気がしています

処遇改善は総理も口にしていますし
骨太の方針にも記載された

しかしながら参議選の結果
内閣府の経済財政諮問会議での「利用者負担の見直し」
そして前回の改定からの財務省の執拗な圧力

それらを勘案すると処遇改善を含めるとプラスにはなるが
実質はマイナスの改定になる

平成24年度改定でデイサービスはどんな影響があったか?

要支援1と2の介護報酬単価がマイナスとなった

要介護1〜5については
6−8時間のサービス提供時間が5−7時間と7−9時間に区分された

当時のデイサービスのほとんどが6.5時間サービスを提供していたことから
厚労省は5−7時間へ移行するデイサービスが増えると予想したのだろう

厚労省の思惑通りにシフトすればマイナス改定であった

しかしながら
多くのデイサービスが7−9時間を選択した

厚労省は思惑が外れたこともあり
平成27年度報酬改定で「マイナス2.27%」というオオナタを振るった
そして報酬を引き下げた要支援1と2は
総合事業へと移行することが決まった

同じような流れになるとすればこうだ

2024年度改定で
要介護1と2の介護報酬は減額される
27年度改定で総合事業へ移行するような何らかの措置がとられる

要介護3以上は地域密着型の報酬単価を通常規模型並みとする
(サービス提供時間ではなく、事業規模で単価を区分する)
つまり
地域密着型に関しては介護報酬単価を減額する

これまでは規模の小さなデイサービスについては
規模のメリットを活かせないために単価を高くすることで
事業継続を可能にしてきた

その配慮を無くすということ

通常規模型と地域密着型で2割程度
報酬単価に差があったものが解消される

地域密着型は報酬改定があったと同時に2割
売上が下がるということになる

「ただし…」という猶予や配慮が講じられると思うが
それは今後の厚労省での会議の議事録で確認していきたい

いかがだろうか?

厳しい改定ではあるが
コレまでに経験した流れから考えても
決してあり得ない仮説ではない

では、この流れにどう対処すればよいか?

それが前回の記事の「加算の積極的な算定である」

平成24年度改定の際
ぼくは5時間サービスに移行する前提で対策を講じていた
(結果として、ご利用者家族の要望で7時間へ移行することになったのであるが…)

7時間へ移行するデイサービスなんて
ご利用者とスタッフを大切にする気持ちの乏しい経営者のすることだと考えていた
(お泊まりや延長サービスで早出・遅出・夜勤等のシフトを組んでいるデイサービス経営者はその中には含みません)

そこでクライアント先にも5時間サービスへの移行を提案していた

結果5時間へ移行しても売上がマイナスにはならない経営を実現できた

実は…
平成24年度以前から準備を進めていたので
加算を問題なく算定できる経営体制を築けていたことが大きかった

もし多くのデイサービスのように
都道府県が全事業所を集めて報酬改定の説明会をする3月に改定の全貌を聞いたとしたら
7−9時間にサービス提供時間を延ばす以外に
何の策も思い浮かばないし
浮かんだとしても
人員体制等、運が良くなければ売上減を受け入れるしかないであろう

今回もこの時と同じような報酬改定の内容になる気がして仕方ない

経営は最悪の事態を想定して対策を講じておくことが危機管理として大切である

2024年度改定に向けて
今から対策を考え始めることは決して早すぎることはない

その前に
本当にデイサービスの事業を継続していきたいのか?
継続するのであれば企業規模を大きくしていく覚悟はあるのか?

そこを真剣に考える時間を持っていただきたい

また廃業することを決めても
ご利用者とスタッフを守ることからは逃げられない

そのためのロードマップを持てなければ
あなたに関わった人すべてが不幸になってしまう

2024年度報酬改定がどうなるか
予想ができない中で
どんな仮説を持ち
それに向けて
どう経営の舵取りをしていくか?

企業経営者としての手腕が問われる
報酬改定までの期間となる

デイサービスで働くスタッフは
自分の経営者(管理者ではない)を
よく見極めることが大切になってくる

これからそんな2年半がやってくるであろう

著書一覧:https://kazponta.com/profile/

「必ず繁盛店!売場演出の極意」(同文館)
「デイサービスオーバー90 マーケティング」(日総研出版)

コンサルティングスタンス:https://kazponta.com/mc/

あなたの会社・お店の『売れる!儲かる!一番商品・一番サービス』を
正しく見つけて、大きく育てて
商圏内のお客さんが買わずにはいられなくなる販売促進の方法を
自分ごととして考え抜く『売上アップマーケター兼経営コンサルタント』

一覧へ戻る

CONTACT まずはお気軽に
ご相談ください

0745-34-0138 [受付時間] 平日 10:00-16:00

お問い合わせ