2020.08.20
脳血管性認知症とレビー小体型認知症
認知症の中で2番目に多いとされているのが脳血管性認知症です。
脳卒中と総称する脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因です。
初期にはもの忘れも目立ちますが、時間をかけたりヒントがあると思い出すことができます。
介護する上で難しいのは
感情コントロールがうまくできないこと。
昼夜のリズムが乱れやすいこと。
声かけへの反応が鈍いこと。
です。
そのことで関わりを敬遠されがちになるからでしょう。
徐々に自発性が低下していく方が多いようです。
そう考えるとね、認知症の症状が見られるようになるのは
そもそもの関わりが少なくなるからとも言えるのですね。
適切にケアを提供していくことができれば、問題なく過ごしていただくことができます。
だから、ぼくは脳血管性認知症は認知症にあらずと考えています。
脳卒中を予防するなど適切なケアを提供していけば自立度も向上していくと感じています。
そう考えるとレビー小体型認知症が第2の認知症と呼べるのかも知れません。
実は…さくらんぼを開設した2005年当時、ぼくはレビー小体型認知症のことを全く知りませんでした。
ぼくがこの認知症の存在を知ったのは認知症ケア専門誌「りんくる」の編集長をされていた尾崎純郎氏と出会ってからです。
ぼくの拙いブログを読んで「記事を書いてみませんか?」と声をかけてくださったのが尾崎氏とのご縁の始まりでした。
尾崎氏は現在、レビー小体型認知症家族を支える会の顧問をされています。
そんなご縁がきっかけになってレビー小体型認知症について積極的に学ぶようになっていきました。
今ではずいぶんと知られるようになったレビー小体型認知症について簡単に整理していこうと思います。