【介護する人の力】 |ブログ|さくらんぼ

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【介護する人の力】

昔…ぶくさんから頂いたコメント。

~ココから~

介護を受ける身になって思う事があるんす

「手は口ほどにものを言う」

介護を受けている人は 施設であれ 自宅であれ

介護されている人は 介護している人の鏡 と

利用者もスタッフの接し方で変わるって事だと思うっす

自立支援をおこなう介護職よ

まずは自分が自立しろよ とも思うんす

誰かの何かのせいにして

葛藤からも 考える事からも逃げ出すスタッフが多い気がするんす。

~ココまで~

このコメントを頂いた時に

2人の両極端な最期を迎えられた利用者を思い出した。

1人は

医師に余命2週間の宣告を受けた。

固形物はおろか

流動食ですら食べることができず

胃ろうにすることを家族が拒否したため

点滴による栄養補給しかできない状態であった。

病院は積極的な治療が必要ないとのことから

退院を迫った。

今まで息子さんが介護していたのであるが

必ずしも積極的に介護していたと言える状態ではなかった。

息子さんのもとに戻ったとしたならば…

おそらく2週間も持たないのではないか?

というのが私たちの印象であった。

そんな時

娘さん夫婦が

お母さんを最期まで看取ると覚悟を決めた。

娘さん夫婦も要介護状態のため

周りは心配で心配で仕方なかった。

それでも…

娘さんの覚悟は揺らがなかった。

退院してから1年近く人生を全うされた。

さくらんぼに行く!と

毎日元気に家族に訴えてくれていた。

おそらく…

お母さんはもちろん

要介護状態の娘さんのことも心配で

親族の方々が

2人をサポートされているからこそのことだと

感じるのである。

人は人に囲まれ

人の愛情を受けて過ごすことができれば

医師の予想を裏切るような

素敵な事が起きるのである。

一方で

季節の変わり目で

少し体調を崩した方が

あっという間にお亡くなりになった。

高齢者用の住居で暮らしていたのですが

その方の口ぐせは

「ココには管理人が1人しかいないし、介護は付いていないので…」

いやいや

入居者を募集する広告には

24時間スタッフが常駐と書いているから

誰だって介護も付いていると勘違いしますよ、きっと。

そのことをキチンと家族に説明したのか?

24時間完全介護が必要な状態になっているにも関わらず

その住居に戻ったそうだ。

本人と家族の希望…という伝家の宝刀を抜いて…

確実に“死”を避けることができないのなら

確かにその選択肢もあろう。

ただ…

前述の利用者のケースもある。

2週間と言われても

1年近く元気に過ごされたのである。

医師と言えども

人の死まで分かるわけはないのである。

にも関わらず…

誰も周りで支える“人間”のいない空間に

1人ポツンと寝てもらうのは

介護を仕事とする人間ならば

選択すべきではない方法だと思う。

それでも…

家族や本人の意思を尊重したい…と本気で思うのなら

施設やスタッフが費用や労働が持ち出しになっても

24時間完全介護の状態をつくるべきだと思う。

それが…

人間なんじゃないのかな。

同じような状態の利用者さんの

両極端なその後に触れて

介護事業所のあるべき姿を

改めて考えさせられた。

そして…

ぶくさんが言われる通り

介護する側の姿勢によって

介護される人たちの人生って

こんなにも大きく変わるものかと

思い知らされた出来事でした。

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